仕事中に酒の話でもされたものだから、いてもたっても済まなくなって早退し、酒屋に直行した。テキーラとビールを購入。
最近、どういうわけか身の回りでテキーラ流行りだ。酒に目覚めた頃、よく飲んでたスピリッツである。
何せ思春期の突入前のことであった。酒の飲み方も知らない頃にあおっていた酒だから、あまりいい思い出はない。悪酔いばかりしていた。
ただ悪い酒も苦い思い出も過ぎてしまえば甘くなる。
それがこの度、酒飲みとして恥ずかしながら、ビールINテキーラという飲み方を知り、辛抱してられなくなったのである。

ジョッキに発泡酒を注ぐ

テキーラを注いだショットグラスを沈める 『テキーラ・サブマリン』と呼ばれるカクテルらしい。
察するに貧乏人用のカクテルなんだろう。相反するアルコール系を混ぜ合わせ、さっさと酔ってしまう飲み方は欧米のお手の物だ。こちらはメキシコ発祥だが、こういうのはたまらなく好きなのである。
おれはジン系は好みだけれど、シンガポールスリングはラッフルズ・ホテルを見かけただけだった。理由はホテルが「しゃらくさかった」からだ。
レッドアイやシャンディ・ガフなどのビール系カクテルは邪道だと思う。あれはブルジョワ層の「遊び酒」だ。
テキーラ・サブマリンは下品を突き抜けてしまったところが、心地いい。
場所を移していざ鯨飲。
下品な酒だから、それなりのふさわしい場所で飲むことにしたが、気分が悪くなったので、再び自宅で飲みなおす。
味は面白い。一気に飲むのはもったいない気がした。一口飲むたびに味が変わる。ウイスキーの水割りとはまた違う端的で下品な変化がある。ビールとテキーラの相性もいいのだろう。
ビールのホップ臭は消えてしまう分、一口一口が甘くなる。ショットグラス内に沈殿したテキーラが、グラスを傾けるたびにメスカルの芳醇臭が溶けていくのだ。
たまに飲むにはいい感じである。

友人たちと一杯

来客の応対に追われて一息(自宅にて)
2007年06月25日 雑文 トラックバック:0 コメント:2