この先どうなるか分かりませんが、不定期更新シリーズです。
*****
【あらすじ】
とある取引先が1年前より金を払ってくれず、不払い総額は発泡酒2500缶分。相手方はのらりくらりと逃げて、悠々自適の生活を満喫中。日常に刺激を求め、さあ、訴えてやる!
****

そんなわけで、革ジャン+アメリカンバイク姿で裁判所へ突入。周囲はスーツ姿の人間ばっかりである。これでは、どこからどう見てもおれは「呼び出された被告」だ。
玄関に飾られている看板が何ともいかめしく、ちょいびびった。
まずは館内を物色。駐車場では桜が舞い散っているというのに、館内は真逆の暗い雰囲気である。警備員の視線が痛くなってきた。トイレに逃げ込もう。

脱糞後の記念撮影。
数々の被告が、来る判決結果におののきつつ、ウンコを排出したトイレであろう(多分)。ある者は痴漢えん罪に怯えつつ糞をひりだし、またある者は因果応報の巡りに改悛しつつ脱糞したのだ。大変、重みのある大便所である。
ちなみに裁判所内では一切の写真撮影が禁止されていた気がする。トイレぐらい撮影したっていいじゃないか。おれが許可する。
受付案内所へ。
受付にいるのは、絵に描いたような無愛想なおっさんだった。いかにも裁判所らしい。
民事訴訟の手続きを踏みたいんですが……と伝えたところ、おっさんは肘から先を45度ほど傾けて、前方を指さした。
「あっちの方」
いつか刺されるぞ、この野郎。オヤジにガンをつけながら、担当部署を捜索する。そうだ。ついでに告発しとこう。某地方裁判所の受付オヤジは態度を悔い改めろ。
勘で入った部屋で一応あっていたようである。
不況のせいかどうか知らぬが、受付待ちが大勢おり、10分ほど別部屋で待たされる。
出てきた担当者は、年配の女性であった。すると開口一番に
「私は手続き案内しか行いませんから。アナタを有利に運ばせるような質問の答えには一切応じません。分かりましたか?」
趣旨はもっともだが、もっと別の言い方あるだろう。思わずカチンとくる。訴訟準備は腹立ってばっかりだ。
かくして事務的かつ淡々と、書類説明等が行われ、とりあえず第一段階は終了する。これから訴訟にあたっての書類準備や証拠集め等を行われなればならぬものの、これがまた面倒臭そうで気持ちが萎えしまう。
不払い分をまとめて請求……と簡単に済むわけでなく、不払い案件ごとにひとつひとつ立証証拠を作らねばならないらしいのだ。今回は併せて60案件近くあるので泣きたくなる。
また、被告は個人財産を持っていることは確実なのだけれど、訴える対象は個人ではなく、あくまで会社だ。つまり被告の会社に財産がなければ、支払い能力なし、ということになってしまう。被告の会社は休業状態にあるので、どうにも困った事態だ。
今後もぼちぼちと進めていきたいと思います。
2009年03月31日 雑文 トラックバック:0 コメント:0